江戸の町にかけられ、いまも、日本の景観の重要な要素となっているのが「のれん」です。
なぜ、「のれん」は時代を超えて残ってきたのか。日本人として、街の景観から消えてほしくないと思うのか。布一枚をかけるだけでこちら側と向こう側の世界を分け隔てるという心の持ちようは、どのような精神性を表しているのか。
この問いに対して、“8人の侍” ともいうべき、伝統、文化、建築、芸術、テクノロジーなどの専門領域で活躍する第一人者の方々に語っていただきました。「のれん」とは、眺めるものではなく、くぐって中に入るものです。手でかき分けたり、頭を下げたり、そこに作法はありません。また日本の「のれん」は“ おもてなしの準備ができました、どうぞ、いらっしゃいませ。” という思いを込めたサインでもあります。
ぜひ、日本文化の入り口をくぐってみてください。